「チャンチキおけさ」
「三波春夫でございます。お客様は神様です。」のセリフでおなじみの、昭和を代表する大歌手の方ですね。
戦後4年間、シベリアに抑留されていた三波さんは、新潟県出身の元浪曲師。芸能界デビューの曲が、この「チャンチキおけさ」で大ヒット。
歌謡曲を和服で歌ったのは三波さんが初のようです! 紅白でもおなじみでした。
チャンチキ、とは「鉦(かね)などを打ち鳴らす音」を表しています。太鼓の横で金の柄杓のようなものを叩いていますね。あれのことかな。その代わりに、小皿を叩いているということなんでしょう。
三波さんが新潟ご出身だから、おけさだったのですね、ガッテン!
盆踊りの振りにも冒頭におけさの振りが入っています。
作者名・歌詞
作詞:門井八郎 作曲:長津義司
Uta-Net https://www.uta-net.com/song/42622/
*音源一覧 ⇒ チャンチキおけさ
故郷を恋しむ思いに満ちた歌詞が当時、集団就職で都会に出ていた若者の郷愁を誘うものだったようです。いい歌詞とメロディなので、踊りながら聞き惚れてしまうんですよね。
振付
おけさ、といえば「佐渡おけさ」ですが、おけさの意味は諸説あります。
筆者がすきなのは、ねこが生活に困った主人を救うため「おけさ」という名の美女に化けた説ですね! ニャーン🐈
「おけさ」の曲調の盆踊りおよび民謡曲は数多ありますが、おけさといえば出てくる振りは「さしかざしを同方向に2回繰り返す振り」です。足も2回サッサと出します。
例として、①の動画の開始すぐ5秒あたりを見てください。この振りよく出てきます。
それでは、動画①をベースに見てみましょう。
反時計回りの方向を向き、4カウントでccgc手拍子
おけさかざし 右・左 *さしかざしを同方向に2回繰り返す振り
さしかざし 右・左
顔の前から両手を下から上げて両手明けかざし !この時後ろを向く
右上ななめかざしながら、左足から下がる×2回
円心を向いて両手を重ねてから上に広げる、足は前に出してから引く×2回
水平開きして手を1回打ち、ccgc(反時計回りの方に向く)
またおけさかざしから。
東京で踊れる会場
中央区・千代田区・港区・新宿区・台東区など、多くの会場で大人気です。
各会場でビミョウにバージョンが違うので、よーく見て踊ってみてください。
特に下がるところの手が色々ですね。
出だしのタイミングも様々なので、いつ?いつ?と見てしまいます。(;’∀’)
なので、今回は動画を5つセレクトしました。きっと他にもバージョンがあると思いますが、踊り順のパターンはどれも似ているので、とりあえず一つ覚えてみましょう。
おすすめ動画
① 鳳蝶美成先生の踊ってみたシリーズです。右側の後姿の動画は足さばきがわかりやすいですね。そして左側のこちらを向いて下さる方は手の動きがわかりやすい。この他にも鏡向きに踊ってくださる動画など、いつも大変工夫してアップして下さいます。
② 魂舞会さんの踊り動画です。振りは①と同じみたいですが、入りのカウントが違いますね。三人で円で踊ってくださるのでわかりやすいです。
③ 2020年浜町音頭保存会さんの踊りです。入りに水平開きが入っていて、後ろに下がるところが伏せ流しですね。入船三丁目盆踊りもこのVでした。中央区はこのバージョンかな。
④ 浅草盆踊り連盟さん、2020年ケジメ盆踊りです。最初の手拍子のタイミングが他とだいぶ違う感じです。円心に向いた時の振りも違います。(山開き)
⑤ 2019年、根津神社盆踊りです。ずっと進行方向、反時計回りのままですね。回らずに、円心にも向かないようです。下がるところは伏せ流しです。
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